今年も2月15日、大里松原において、日亜ふるさと振興財団の支援をいただき、海陽中学3年生と地元住民による卒業記念クロマツ植樹が行われました。
大里松原海岸の松林は、古くは江戸時代の記録にも残っており、3キロ近くにわたって壮大な景観をつくり出しています。この松林は、昔から防風・防潮・防砂などの役割を担い、地域の人たちの暮らしを守ってきました。これまで何度も台風などの災害に見舞われましたが、そのたびに地域の人たちが植林を重ね松林を守ってきました。
令和元年に襲来した台風は、かつてない塩害をもたらし、多くの松が枯れました。今回の植樹は、その枯れた松の伐採跡への植樹となりました。海陽中学3年生と地域住民が協力して、約200本のクロマツを1時間ほどかけて丁寧に植えてゆきました。昔から地域の人たちが、長年にわたって松林に託した思いや願いを、中学生がしっかりと受け継いでくれたことは本当にありがたいことです。
